ICFの評価点とその内容の組合せで正しいのはどれか。
- 活動と参加の能力の評価点 ― 促進あるいは阻害する程度
- 環境因子の第一評価点 ― 個人の遂行能力
- 身体構造の第一評価点 ― 機能障害の程度や大きさ
- 身体構造の第二評価点 ― 各身体部位における変化の性質
- 心身機能の第一評価点 ― 構造障害の程度や大きさ
解答解説
正解は4. 身体構造の第二評価点 各身体部位における変化の性質です。
ICF(国際生活機能分類)では、身体構造の評価には第一評価点と第二評価点があります。第一評価点は構造障害の程度(大きさ)を表し、第二評価点は身体部位における変化の性質(例:萎縮、変形など)を表します。このため、身体構造の第二評価点が「各身体部位における変化の性質」に該当し、正しい選択肢となります。
各選択肢の解説
- 活動と参加の能力の評価点 促進あるいは阻害する程度
活動と参加の能力の評価点は、対象者が活動や参加をどの程度遂行できるかを示します。 環境因子が促進あるいは阻害する程度は、環境因子の評価に関連するため、この組み合わせは誤りです。 - 環境因子の第一評価点 個人の遂行能力
環境因子の第一評価点は、環境が活動や参加に与える影響(促進・阻害)を評価します。 「個人の遂行能力」は活動と参加の評価に関連するため、この組み合わせは誤りです。 - 身体構造の第一評価点 機能障害の程度や大きさ
身体構造の第一評価点は、構造障害の程度(大きさ)を示します。機能障害は心身機能の評価に該当するため、この組み合わせは誤りです。 - 身体構造の第二評価点 各身体部位における変化の性質
正解です。身体構造の第二評価点は、身体部位における変化の性質(例:瘢痕、変形など)を表します。 この組み合わせは正しい内容を示しています。 - 心身機能の第一評価点 構造障害の程度や大きさ
心身機能の第一評価点は、心身機能における障害の程度を評価します。構造障害は身体構造の評価に該当するため、この組み合わせは誤りです。
ワンポイントアドバイス
ICFでは、「心身機能と身体構造」「活動と参加」「環境因子」の3つの大分類に分けて評価を行います。それぞれの評価点が何を指すのかを正確に把握しておくことで、試験や臨床で適切に活用できます。特に、第一評価点(程度)と第二評価点(性質)の区別が重要です。