腕神経叢後神経束の障害で筋力低下が生じるのはどれか。2つ選べ。
- 上腕二頭筋
- 上腕三頭筋
- 大胸筋
- 前鋸筋
- 三角筋
解答解説
正解は2.上腕三頭筋と5.三角筋です。
腕神経叢の後神経束から分岐する神経は、腋窩神経と橈骨神経です。これらは三角筋や上腕三頭筋などの筋を支配しており、後神経束の障害があるとこれらの筋肉に筋力低下が生じます。
選択肢の解説
- 上腕二頭筋
上腕二頭筋は主に筋皮神経に支配されており、後神経束とは関係ありません。この選択肢は誤りです。 - 上腕三頭筋
上腕三頭筋は橈骨神経(後神経束から分岐)が支配しています。後神経束の障害で筋力低下が生じるため、この選択肢が正解です。 - 大胸筋
大胸筋は主に内側神経束および外側神経束から分岐する内側胸筋神経および外側胸筋神経によって支配されています。後神経束とは関係ありません。この選択肢は誤りです。 - 前鋸筋
前鋸筋は長胸神経に支配されており、後神経束とは関係ありません。この選択肢は誤りです。 - 三角筋
三角筋は腋窩神経(後神経束から分岐)が支配しています。後神経束の障害で筋力低下が生じるため、この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
腕神経叢の後神経束から分岐する神経と支配筋を整理しましょう:
- 腋窩神経:三角筋、小円筋
- 橈骨神経:上腕三頭筋、前腕の伸筋群
また、腕神経叢の構造(外側神経束、内側神経束、後神経束)とそれぞれの分岐神経を理解しておくと、問題に対応しやすくなります。