第55回

第55回理学療法士国家試験 午前問題6

脳卒中機能評価法(SIAS)の麻痺側運動機能テストの様子を図に示す。関節拘縮がない場合、このテストの合計点はどれか。

  1. 5点
  2. 6点
  3. 7点
  4. 8点
  5. 9点

解答解説

正解は1. 5点です。
SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)は脳卒中患者の運動機能を評価する指標の1つで、「膝・口テスト」「股屈曲テスト」「膝伸展テスト」の3つを個別に評価します。各項目は最大1点の評価基準で、拘縮がない場合はそれぞれ1点が付与されます。 よって合計点は5点となります。

各選択肢の解説

  1. 5点
    正解です。「膝・口テスト」「股屈曲テスト」「膝伸展テスト」の各項目で最大点数1点が付与されるため、合計は5点となります。 拘縮や麻痺がなければ、この点数が基準値となります。
  2. 6点
    SIASの各項目の評価では、1つのテストで最大1点しか付与されません。 したがって6点は誤りです。
  3. 7点
    各テストの合計が最大で5点となるため、7点は誤りです。 評価基準を超える点数はありません。
  4. 8点
    各テストはそれぞれ1点までしか付与されないため、8点という結果にはなりません。 SIASの基準に則ると該当しません。
  5. 9点
    SIASでは3項目それぞれ1点ずつが付与されるため、9点も過剰評価となります。 正解にはなりません。

ワンポイントアドバイス

SIASの運動機能テストでは、麻痺側の基本的な運動を評価します。拘縮がなければ各項目で1点が付与され、合計5点が最大点となります。 試験では、評価基準や点数配分を正確に理解しておくことが重要です。また、問題文に示される条件(拘縮の有無など)を見逃さないようにしましょう。