膝関節屈曲と足関節底屈の両方に作用する筋はどれか。
- 足の長指屈筋
- 後脛骨筋
- 膝窩筋
- 足底筋
- 腓腹筋
解答解説
正解は4と5です。
足底筋と腓腹筋は、膝関節を屈曲し、足関節を底屈させる作用を持つ筋です。これらの筋は下腿後面に位置し、二関節筋として働きます。
各選択肢の解説
- 足の長指屈筋
足の長指屈筋は、主に足趾の屈曲と足関節底屈に作用しますが、膝関節の屈曲には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 後脛骨筋
後脛骨筋は足関節の底屈と内反に関与しますが、膝関節の動きには影響しません。この選択肢は誤りです。 - 膝窩筋
膝窩筋は膝関節の屈曲やロック解除(外旋の解消)に関与しますが、足関節の底屈には作用しません。この選択肢は誤りです。 - 足底筋(正解)
正しい選択肢です。足底筋は膝関節を屈曲し、足関節を弱く底屈させる作用を持つ筋で、腓腹筋とともに働きます。 - 腓腹筋(正解)
正しい選択肢です。腓腹筋は膝関節の屈曲と足関節の底屈を担う主な筋の一つです。下腿三頭筋の一部として、日常動作や運動時に重要な役割を果たします。
ワンポイントアドバイス
二関節筋は複数の関節にまたがって作用するため、関節の動きとの関連性を覚えることが重要です。
- 膝関節屈曲と足関節底屈:腓腹筋、足底筋。
- 足関節の底屈のみ:後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋。
解剖学的構造と機能を関連付けて覚えることで、理解が深まります。