運動神経線維のみの脳神経はどれか。
- 滑車神経
- 三叉神経
- 顔面神経
- 舌咽神経
- 舌下神経
解答解説
正解は1と5です。
運動神経線維のみを含む脳神経は、主に筋肉を支配する役割を持つ神経です。滑車神経と舌下神経は、運動神経線維のみで構成され、それぞれ眼球運動や舌の運動に関与します。
各選択肢の解説
- 滑車神経(正解)
正しい選択肢です。滑車神経(第IV脳神経)は運動神経のみで構成され、上斜筋を支配して眼球の下内方への運動を制御します。 - 三叉神経
三叉神経(第V脳神経)は感覚線維(顔面の感覚)と運動線維(咀嚼筋の支配)の両方を持つ混合性神経です。この選択肢は誤りです。 - 顔面神経
顔面神経(第VII脳神経)は表情筋の運動を支配する運動線維のほか、味覚や涙腺・唾液腺の分泌に関与する感覚線維と副交感神経線維も含む混合性神経です。この選択肢は誤りです。 - 舌咽神経
舌咽神経(第IX脳神経)は、咽頭筋の運動、舌後部の味覚や感覚、唾液分泌を司る混合性神経です。この選択肢は誤りです。 - 舌下神経(正解)
正しい選択肢です。舌下神経(第XII脳神経)は運動神経のみで構成され、舌筋を支配して舌の運動を制御します。
ワンポイントアドバイス
脳神経の分類を覚える際は、以下のポイントを押さえましょう:
- 運動神経のみ:滑車神経(IV)、外転神経(VI)、舌下神経(XII)。
- 感覚神経のみ:嗅神経(I)、視神経(II)、内耳神経(VIII)。
- 混合性神経:三叉神経(V)、顔面神経(VII)、舌咽神経(IX)、迷走神経(X)。
神経の役割や支配部位と合わせて覚えると理解が深まります。