バランス練習の難度を高める方法として正しいのはどれか。
- 重心が低い姿勢で練習を行う。
- 開眼で行っていた練習を閉眼で行う。
- 支持基底面を広くして姿勢保持練習を行う。
- 立位保持練習時にボール投げの動作を行う。
- 一定の支持基底面内の重心移動を小さくする。
解答解説
正解は2と4です。
バランス練習の難度を高めるには、姿勢制御の難しさを増す方法を選択することが重要です。視覚を遮る(閉眼)や動的な動作(ボール投げ)を加えることで、平衡機能により高い要求が課され、難度が上がります。
各選択肢の解説
- 重心が低い姿勢で練習を行う。
重心を低くすると、全体の安定性が高まりバランス保持が容易になります。この方法はバランス練習の難度を下げるための工夫であり、難度を高めるものではありません。この選択肢は誤りです。 - 開眼で行っていた練習を閉眼で行う。(正解)
正しい選択肢です。閉眼することで視覚情報を遮断し、バランスを維持するために体性感覚や前庭感覚への依存度が高まります。これにより難度が上がります。 - 支持基底面を広くして姿勢保持練習を行う。
支持基底面を広げると、安定性が増しバランス保持が容易になります。この方法はバランス練習の難度を下げるための工夫であり、難度を高めるものではありません。この選択肢は誤りです。 - 立位保持練習時にボール投げの動作を行う。(正解)
正しい選択肢です。ボール投げなど動的な課題を加えると、重心が変化する中でバランスを保持する必要が生じるため、難度が上がります。また、動的平衡機能の向上にもつながります。 - 一定の支持基底面内の重心移動を小さくする。
重心移動を小さくすると、バランスの制御が容易になり難度が下がります。難度を高める方法ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
バランス練習の難度を調整する際には、支持基底面の広さ、視覚の使用有無、重心移動の範囲、動的課題の有無といった要素を考慮します。難度を高めるには、これらを工夫して姿勢制御の要求を増やすことが効果的です。