上肢の筋と作用の組合せで正しいのはどれか。
- 上腕二頭筋―肩関節外旋
- 上腕三頭筋―肩関節内旋
- 腕橈骨筋―前腕回内
- 円回内筋―肘関節伸展
- 上腕筋―前腕回外
解答解説
正解は3.腕橈骨筋―前腕回内です。
腕橈骨筋は肘関節の屈曲に関与する筋で、前腕が回外位にある場合には回内方向に、回内位にある場合には回外方向に動かして中間位へ戻す働きも持ちます。この特性により、前腕回内への関与が正しいと判断できます。
選択肢の解説
- 上腕二頭筋―肩関節外旋
上腕二頭筋の主な作用は肘関節の屈曲と前腕の回外です。肩関節外旋には関与しないため、この選択肢は誤りです。 - 上腕三頭筋―肩関節内旋
上腕三頭筋は肘関節の伸展が主な作用であり、肩関節の内旋には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 腕橈骨筋―前腕回内
腕橈骨筋は肘関節の屈曲に加え、前腕を中間位に戻す働きがあります。回外位から回内方向に戻す動きに関与するため、この選択肢は正しいです。 - 円回内筋―肘関節伸展
円回内筋の主な作用は前腕の回内と肘関節の弱い屈曲です。肘関節の伸展には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 上腕筋―前腕回外
上腕筋の主な作用は肘関節の屈曲です。前腕の回外や回内には関与しません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
筋肉の作用を学ぶ際には、主作用(主要な動き)と補助的な作用を整理して覚えることが重要です。腕橈骨筋のように「中間位に戻す」という特定の動きが試験に出題されやすいため、基本的な作用と補助的な動きを合わせて確認しておきましょう。