第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題85

ワルファリンの作用を減弱させるのはどれか。

  1. ビタミン A
  2. ビタミン B1
  3. ビタミン C
  4. ビタミン E
  5. ビタミン K

解答解説

正解は5.ビタミン Kです。

ワルファリンは抗凝固薬で、ビタミンK依存性凝固因子(II, VII, IX, X因子)の生成を阻害することで作用します。ビタミンKを摂取すると凝固因子の生成が促進され、ワルファリンの抗凝固作用が減弱します。

各選択肢の解説

  1. ビタミンA
    この選択肢は誤りです。ビタミンAは視覚や免疫に関与し、ワルファリンの作用には影響しません。
  2. ビタミンB1
    この選択肢は誤りです。ビタミンB1は糖代謝に関与しますが、ワルファリンの作用には影響しません。
  3. ビタミンC
    この選択肢は誤りです。ビタミンCは抗酸化作用を持ちますが、ワルファリンの効果に関与しません。
  4. ビタミンE
    この選択肢は誤りです。ビタミンEは抗酸化作用を持つ栄養素であり、直接的にワルファリンの作用を減弱させることはありません。
  5. ビタミンK
    この選択肢が正解です。ビタミンKは、ワルファリンの作用を競合的に抑制するため、作用を減弱させます。

ワンポイントアドバイス

ワルファリン服用中の患者では、ビタミンKを多く含む食品(緑黄色野菜など)の摂取量に注意が必要です。ワルファリンとビタミンKの関係を試験対策として覚えておきましょう。