第53回

第53回理学療法士国家試験 午後問題69

随意運動の制御に関与する部位はどれか。

  1. 海馬
  2. 歯状核
  3. 松果体
  4. 青斑核
  5. 扁桃体

解答解説

正解は2. 歯状核です。

解説

随意運動の制御は、脳と小脳が連携して行う複雑なプロセスです。小脳内の歯状核は特に重要な役割を担っています。

  1. 海馬
    海馬は記憶の形成に深く関与する部位であり、随意運動の制御には直接関係ありません。
  2. 歯状核
    歯状核は小脳の一部で、小脳皮質から情報を受け取り、随意運動の調整に寄与します。特に運動の正確性やスムーズさを制御するために重要です。
  3. 松果体
    松果体は主にメラトニンの分泌を通じて体内時計を調整する役割を持ち、運動の制御とは関係がありません。
  4. 青斑核
    青斑核は注意や覚醒レベルの調整に関連する部位であり、運動制御に特化した役割を果たしていません。
  5. 扁桃体
    扁桃体は感情や情動の制御に関与する部位で、随意運動の制御とは直接の関係はありません。

ワンポイントアドバイス

随意運動の制御には、大脳皮質、基底核、小脳が連携して関与します。特に小脳内の歯状核は、運動の精密さやタイミングを調整する中心的な役割を果たすため、歯状核の働きを正確に理解しておきましょう。