リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006に基づく、積極的なリハビリテーションを実施しない場合はどれか。
- 安静時脈拍130/分
- 安静時体温37.5℃
- 安静時酸素飽和度92%
- 安静時収縮期血圧160mmHg
- 安静時拡張期血圧100mmHg
解答解説
正解は1. 安静時脈拍130/分です。
解説
リハビリテーション医療では、患者の安全を確保するために生体指標を基にリスクを評価します。積極的なリハビリテーションを控えるべき状態は、循環器系、呼吸器系、体温、意識状態などに異常が認められる場合です。
各選択肢の解説
- 安静時脈拍130/分(正解)
- 安静時の脈拍数が130/分を超える場合、心負荷が高くなっている可能性があるため、積極的なリハビリテーションは控えます。
- 安静時の脈拍の上限は120/分以下が目安とされています。
- 安静時体温37.5℃(誤り)
- 体温が37.5℃の場合は、リハビリテーションを実施可能です。ただし、38℃以上の発熱がある場合には控えるべきです。
- 安静時酸素飽和度92%(誤り)
- 酸素飽和度(SpO2)は90%以上であればリハビリテーションを実施可能です。92%は基準内であり、リハビリテーションの実施が可能です。
- 安静時収縮期血圧160mmHg(誤り)
- 安静時の収縮期血圧が200mmHg未満であればリハビリテーションを実施可能です。160mmHgは許容範囲内です。
- 安静時拡張期血圧100mmHg(誤り)
- 拡張期血圧が110mmHg未満であれば、リハビリテーションの実施が可能です。100mmHgは基準内です。
まとめ
積極的なリハビリテーションを控えるべき基準(抜粋):
- 脈拍:安静時で120/分を超える場合。
- 体温:38℃以上の場合。
- 酸素飽和度:90%未満の場合。
- 収縮期血圧:200mmHg以上の場合。
- 拡張期血圧:110mmHg以上の場合。
ワンポイントアドバイス
リハビリテーション実施前には、患者のバイタルサインを確認し、基準を超えた場合は慎重に対応することが必要です。特に安静時脈拍の異常は心負荷のリスクが高いことを示すため、重要な指標となります。