脊髄小脳変性症の運動失調を評価するのはどれか。
- BADS
- EDSS〈Expanded Disability Status Scale〉
- QMG score〈Quantitative Myasthenia Gravis score〉
- SARA
- UPDRS
解答解説
正解は4.SARAです。
SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)は、運動失調を定量的に評価するスケールであり、脊髄小脳変性症や小脳性運動失調の評価に用いられます。歩行、体幹保持、四肢の協調運動などを評価項目とします。
各選択肢の解説
- BADS
この選択肢は誤りです。BADS(Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome)は、遂行機能障害を評価するための検査であり、運動失調の評価には使用しません。 - EDSS〈Expanded Disability Status Scale〉
この選択肢は誤りです。EDSSは、主に多発性硬化症(MS)の障害レベルを評価するスケールです。運動失調に特化した評価ではありません。 - QMG score〈Quantitative Myasthenia Gravis score〉
この選択肢は誤りです。QMG scoreは、重症筋無力症(MG)の重症度を評価するスケールであり、運動失調には関連しません。 - SARA
この選択肢が正解です。運動失調を定量的に評価するスケールであり、脊髄小脳変性症の症状を測定するために最適です。正解です。 - UPDRS
この選択肢は誤りです。UPDRS(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale)は、パーキンソン病の重症度を評価するスケールです。運動失調の評価には適しません。
ワンポイントアドバイス
運動失調の評価にはSARAが適しており、脊髄小脳変性症に特化して使用されます。関連疾患の評価スケール(例:EDSSやUPDRS)との違いも明確に区別して覚えましょう。