全身持久力トレーニングの効果で減少するのはどれか。
- 最大心拍出量
- 筋の毛細血管数
- 嫌気性代謝閾値
- 動静脈酸素含有量格差
- 同じ運動強度での換気量
解答解説
正解は5.同じ運動強度での換気量です。
全身持久力トレーニングにより、運動効率が向上します。同じ運動強度であっても、酸素摂取量がより効率的になり、酸素利用に伴う過剰な換気が抑えられるため、換気量が減少します。
選択肢の解説
- 最大心拍出量
最大心拍出量は、心臓のポンプ機能を表す指標で、トレーニングによって心拍数が一定でも一回拍出量が増加するため、最大心拍出量はむしろ増加します。この選択肢は誤りです。 - 筋の毛細血管数
トレーニングにより筋の毛細血管数は増加し、酸素供給能力が向上します。この選択肢は誤りです。 - 嫌気性代謝閾値
嫌気性代謝閾値は、運動強度が上がるにつれて乳酸が蓄積し始める点を指します。トレーニングにより、この閾値がより高い運動強度で現れるようになるため、増加します。この選択肢は誤りです。 - 動静脈酸素含有量格差
トレーニングにより、筋細胞での酸素利用効率が向上するため、動脈血と静脈血の酸素含有量の差(動静脈酸素含有量格差)はむしろ増加します。この選択肢は誤りです。 - 同じ運動強度での換気量
トレーニングにより、酸素利用効率が改善することで、同じ運動強度での換気量が減少します。これがトレーニング効果として期待されるものです。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
全身持久力トレーニングは、心肺機能や筋の酸素利用能力を向上させ、運動効率を改善します。特に、最大酸素摂取量の増加、嫌気性代謝閾値の上昇、同じ運動強度での換気量や心拍数の低下などが特徴的な効果です。これらの指標を整理して覚えることで、試験や臨床に役立てることができます。