ICFについて正しいのはどれか。
- 障害の分類である。
- 活動は個人因子の1つである。
- 参加は環境因子の1つである。
- 機能障害という用語は使用されない。
- 参加とは生活場面への関わりのことである。
解答解説
正解は5.参加とは生活場面への関わりのことであるです。
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health: 国際生活機能分類)では、参加とは「生活場面への関わり」を意味します。これは個人が社会の中で役割を果たすことや、地域や家庭などに関与することを指します。
各選択肢の解説
- 障害の分類である。
誤り。ICFは障害だけでなく、機能、活動、参加、および環境や個人因子を総合的に捉えた分類です。障害だけに焦点を当てた分類ではありません。 - 活動は個人因子の1つである。
誤り。活動は個人因子ではなく、個人が行う行動や課題を指します。例えば「食事」「移動」などが含まれます。 - 参加は環境因子の1つである。
誤り。参加は環境因子ではなく、生活場面への関わりを指します。環境因子は社会的な制度や物理的環境、支援の有無などを指します。 - 機能障害という用語は使用されない。
誤り。ICFでは、「機能障害」という用語が使用されます。例えば「身体機能や構造の障害」として分類されます。 - 参加とは生活場面への関わりのことである。
正解。参加は、個人が生活場面でどのように関与し、役割を果たしているかを示します。
ワンポイントアドバイス
ICFの構造を理解する際は、以下を整理しましょう:
- 3つの主要な構成要素:
- 心身機能・身体構造(障害に該当する場合もある)
- 活動(個人が行う課題や行動)
- 参加(社会生活への関与)
- 背景因子:
- 環境因子(社会環境や支援)
- 個人因子(年齢、性別、性格など)
ICFは、障害だけでなく、ポジティブな視点から個人の機能や可能性を捉える枠組みとしても重要です。