1950年代、北欧での知的障害者の人権改善運動の発端となった取り組みはどれか。
- バリアフリー
- ノーマライゼーション
- ユニバーサルデザイン
- ソーシャルインクルージョン
- IL〈Independent Living〉運動
解答解説
正解は2. ノーマライゼーションです。
ノーマライゼーションは、すべての人が社会の中で平等に生活できる環境を作ることを目指す理念です。1950年代の北欧で知的障害者の人権改善運動から発展しました。
各選択肢の解説
- バリアフリー
この選択肢は誤りです。
バリアフリーは、障害者が物理的・制度的障壁を乗り越えやすくするための取り組みで、ノーマライゼーションから派生した概念です。 - ノーマライゼーション
この選択肢が正解です。
ノーマライゼーションは、障害者も健常者と同じように地域社会で生活できる環境作りを目指す理念です。 - ユニバーサルデザイン
この選択肢は誤りです。
ユニバーサルデザインは、障害者に限らずすべての人が使いやすい製品や環境を設計する概念で、後年の発展です。 - ソーシャルインクルージョン
この選択肢は誤りです。
ソーシャルインクルージョンは、社会的排除を防ぐ取り組みで、ノーマライゼーションに関連するが直接の発端ではありません。 - IL〈Independent Living〉運動
この選択肢は誤りです。
IL運動は1970年代にアメリカで始まった障害者の自立生活を目指す運動です。
ワンポイントアドバイス
ノーマライゼーションは、障害者福祉の理念として基礎的な考え方です。この理念は、後のバリアフリーやユニバーサルデザインなどの発展にも影響を与えました。試験では各概念の発端と時代背景を理解しておくことが重要です。