閉鎖神経で正しいのはどれか。
- 第1仙髄神経根からの線維を含む。
- 大腿外側の表在覚を支配する。
- 仙骨神経叢から分岐する。
- 坐骨切痕を通る。
- 薄筋を支配する。
解答解説
正解は5.薄筋を支配するです。
閉鎖神経(L2~L4由来)は主に内転筋群(薄筋、大内転筋、短内転筋、長内転筋)を支配する運動神経です。また、大腿内側の感覚を支配する役割もあります。薄筋を支配する点で、5が正解です。
各選択肢の解説
- 第1仙髄神経根からの線維を含む。
この選択肢は誤りです。閉鎖神経は腰神経叢(L2~L4)から分岐し、仙髄神経根は関与しません。 - 大腿外側の表在覚を支配する。
この選択肢は誤りです。大腿外側の表在覚を支配するのは、外側大腿皮神経です。 - 仙骨神経叢から分岐する。
この選択肢は誤りです。閉鎖神経は腰神経叢に由来します。 - 坐骨切痕を通る。
この選択肢は誤りです。閉鎖神経は閉鎖孔を通過し、坐骨切痕は通過しません。 - 薄筋を支配する。
この選択肢が正解です。閉鎖神経は内転筋群の一部(薄筋など)を支配します。
ワンポイントアドバイス
閉鎖神経は腰神経叢由来(L2~L4)で、主に内転筋群を支配し、大腿内側の感覚を伝えます。坐骨神経や外側大腿皮神経との違いを整理して覚えましょう。